FACTFULNESS(ファクトフルネス) の紹介・概要

かつて、スウェーデンの国境無き医師団立ち上げに貢献するした、ハンス・ロスリングによって書き進めらた本書。自身も医師・研究者として医療の最前線に立ち続け多くの命を救ってきたが、残念ながら彼は本書の執筆途中でこの世を去ります。その後、彼の意志を継いだ息子オーラ、妻アンナの手により無事出版を果たします。

執筆を始めた人と執筆を終えた人が異なる、ある種変わった本と言えるでしょう。本書のFACTFULNESS(ファクトフルネス)では、最初に13の質問を読者は投げかけられます。質問の内容は現状の世界を取り巻く状態に関する、いっけんすると常識的な内容。読者は著者から投げかけられた質問に対して、3つの選択肢から答えを探します。

しかし、ここで多くの読者はいっけん常識的な複数の質問に対して、自身の答えが合わないという状態を体験するでしょう。

著者によれば不正解が多い理由は、世界中のほとんどの人が世界の正しい状況よりも悪い状態だと思い込んでいること。常識的だろうと感じる質問と答えが合わない理由は「現状の世界に対する思い込み」が原因で、多くの人達は「ドラマティックすぎる世界の見方」をしていると主張しています。

「世界はどんどん悪い方向に進んでいる」「世界の人口は青天井に増加を続けている」「地球上の問題に今すぐ手を打たないと環境が壊れてしまう!」上記のような問題はテレビを初めとするメディアでも当たり前に見聞きしますよね。しかし、それは多くの人の思い込みよって作られた問題、その事実はどうなのかを本題の10問を例に紐解かれていきます。

本書を読み進めていくうちに、思い込みを解消して正しく事実を認識することの重要性が理解できるでしょう。自身の思い込みを解消して正しく世界を見る力を得ることは、新しい世界の見え方を教えてくれるのがFACTFULNESS(本書)となります。

通読することで学べる、勉強になること

FACTFULNESS(本書)を通読すると、自分を含め多くの人は世界の事実を正しく認識していないことを思い知らされました。そして、世界中の問題に対して正しいデータを活用することで、フラットな状態で問題を再認識する方法が解かれます。

また、本書で紹介されている10個の質問を通して、思い込みがいかに世界の正しい姿を隠すノイズとなっているかが痛感できるでしょう。確かに人間は思い込んだら頑固になり、発想の転換も難しくなります。

私達が思い込みをする原因と思い込みを排除して正しい世界を見つめる方法。この2つを世界中の常識問題として取り上げられた10個の質問を通して学ぶことができます。

本を買うべき人、おすすめできる人

普段から悲観的に物事を考えてしまう傾向のある人、特に根拠もないのにマイナス思考に陥りやすい人におすすめです。本書を通読することで正しいデータを正しく分析することで、必要以上の不安やマイナス思考は解消されることが多いと思います。

また、コンサルティングや企画職に就いている人も、正しい事実確認は新しい発想をもたらす例を確認できる本でしょう。問題に対して正しい事実を認識することの大切さを学びたい人には、手に取ってもらいたい1冊です。

FACTFULNESS(ファクトフルネス)を読んだ人の感想・レビュー

FACTFULNESSレビュー画像

自分たちがいかにフィルターをかけられて世界を見ているか

たとえば、自分は世界というのは、富が特定の人間に集中し、貧しくなっていると思っていた。しかし、FACTFULNESSの記述では逆に富は分配されていると数値的に解説している。

思い込みは日常生活のイメージだけで刷り込まれているものだ、FACTFULNESSは質問を通して、読者の思い込みを解いてくれる。

思い込みは、自分なりの常識や思考パターンなどで、凝り固まっているもの。一朝一夕で改善はできないと思うが本書は、脳を解きほぐして新しい気づきをくれる唯一の本だと思う。

40代:会社員 男性
思い込み、先入観を一変してくれる

私たちに世界中で日々起きている出来事を伝えてくれる、大切なツールである一方で、明確な意図によって仕立ててられたものも少なからず存在します。この本では、研究によるデータをもとに、世の中の「本当の」真実を垣間見ることができました。

文中で、世界の情勢に関する問いが出てくるのですが、質問によっては、一般人と研究者などの知識人の間で、正答率がほぼ変わらなかったり、逆転したりするのです。

メディアを通じ、いかなる人も簡単に情報を手に入れることができるこのご時世。何が正しいのかを自分で見分ける力、メディアリテラシーを養うにはぴったりな本です。

20代:男性 学生
自分自身が持っている、判断のものさしと常識・事実が間違っていると気づかされる

時間の経過とともに世界は確実に変わっていることを再認識できる本です。

前提の事実というものを正確に捉えていないと、間違った判断をしてしまいますし、思い込みで決めつけてしまう結果になります。私だけでなく、継続して世界の情勢の変化などを学んでいる大人は少ないと思います。

莫大な量と時間をかけられ出来上がった書籍だけに内容は興味深く、著者の「ただ、世界の事実を伝えたい」そんな思いが伝わってきます。多くの人が本書を読み共通認識を持つことができれば、世の中が少し変わるのではないかと感じさせる1冊です。

20代:会社員 男性
理系が苦手な人でも分かりやすく書かれています

グラフやチャートが多く出てきますが、理系が苦手な人でも分かりやすく書かれています。大人の新しい教養を身につけることができ、これからの時代の生き方を示してくれる一冊です。

冒頭の「賢い人ほど間違えやすい13の質問」というクイズに答えてみて、いかに自分の物事の見方や考え方が偏っていたかに気づかされました。

今の世の中には悲観的なムードが漂っていますが、この本を読んで世の中は良くなっていると考えることができる。しかし、ただ楽観的というわけではなく、統計に基づいて書かれているのでとても説得力があります。

30代:女性 主婦
本能的に感じてしまうイメージの本質とは

世の中にある物事の本質に対して、世界中の人たちが抱いていた10個の思い込みについて、
人間の持っている本能について、終始「たしかになぁ」と思わされながら、そして自分の思い込みに気付かされる一冊

印象的な物事に対して、本能的に印象的だと感じているということに気付くこと、謙虚さと好奇心を持つことの大切さを学べました。

好奇心があるということは、新しい情報を積極的に探し、受け入れるということだ。自分の考えに合わない事実を大切にし、その裏にある意味を理解しようと努めることだ。という一文・・・考えさせられます。

30代:会社員 男性

レビュー回収・実施サイト:CrowdWorks 「FACTFULNESS(ファクトフルネス)を読んだ人の感想・レビュー依頼」

FACTFULNESS(ファクトフルネス)は世界を正しい姿を見るための指南書

紙面

電子書籍

Amazon評価・レビューでも高評価を得ている本書。Rayon編集部が独自に回収したレビューでも文句無しの高評価となり評判通りの良本であることは間違いないでしょう。

私達が日常生活を送る中で勝手に作ってしまう思い込み、これは日々変化を続ける世界の正しい姿を隠してしまう。正しい世界の姿が隠れてしまえば、当然正しい問題可決も叶いません。

しかし、本書を通して著者が伝えたかった、自身が勝手に作ってしまった思い込みや古いデータや誤ったデータで作ったフィルター、これらを消し去れば新しい世界が見えてきます。世界で100万部のベストセラーを記録し、各国の著名人からも愛されたFACTFULNESS(ファクトフルネス)。ぜひ、大学生から社会人の幅広い世代の方々、新しい世界を見る方法を確かめてみてはいかがでしょうか。

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